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診療の基本理念

1. 治療をするかどうか

「病気になったら医者に行く。医者に行ったら治療する。」 当たり前じゃないかと思われるかもしれません。でも、瑞江大橋こども診療所では、「治療が必要かどうか」を親御さんと一緒に考えることから診療を開始します。 咳をして鼻水をたらしたお子さんが「風邪をひいている」ことは誰にでもわかります。でもその子が元気に飛び跳ね、パクパク食べて、夜もグッスリ眠れていたら、その子の「暮らし」は普段と変わらない、ということになります。だったらこのまま様子を見て、風邪の症状がその子の「楽しい暮らし」を妨害するようになってから治療を始めても遅くはないという考え方もできます。 もちろん、早くクスリを飲めば早く治るだろうとか、普段と同じようにしてはいるけど咳をしたときの様子がつらそうでかわいそうという親御さんの気持ちも大切にします。 こうして治療をするかどうかを一緒になって考えていこうというのが瑞江大橋こども診療所の診療の出発点です。

2. どんな治療をするのか?

「右の下腹が痛い」ときに「盲腸かもしれない」ということは医者をはじめとする医療の専門家ではない一般の方でも考えられます。でも、「確かに盲腸(虫垂炎)である」「手術が必要である」という判断(診断)や手術を実際に施すという治療は専門家の手に委ねられています。だからといって、「病院へ行ったらあとは医者まかせ」にしてしまっていいのでしょうか? 瑞江大橋こども診療所では、親御さん達にいくつかの治療法をご説明するようにしています。それぞれの治療法の特徴もお話しして、納得のいく治療法を選択していただけるようにしています。

もちろん私達は医療の専門家ですから、親御さんのご希望がお子さんの健康にとって好ましくないと思われるときには、最良と思われる治療法をどうにかしてご了解いただくこともあります。

3. こどもの暮らしを見つめる

瑞江大橋こども診療所では、「こどもの暮らしを見つめる小児科」を目指しています。「病気があるから治す」のではなく、「病気のためにこどもの楽しい暮らしがうまくいかなくなっているから、こどもにもとの楽しい暮らしを取り戻す」という考え方です。 でも、私達にはお子さんの暮らしの一部しか見ることができません。暮らしの中心は家族です。ですから私共は「家族の方に暮らしの中でもっとお子さんを見つめていただきたい」と願い、診察にお出でになった親御さん方に病状をうかがうときも、熱・咳・鼻水・下痢などの症状はもとより、ごきげん・遊びっぷり・食べっぷり・飲みっぷり・睡眠といった暮らしぶりに重点おいています。

ご家族の方と一緒にこどもの暮らしを見つめることが瑞江大橋こども診療所の理想です。

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