1. お子様のトータルケアを目指します
瑞江大橋こども診療所では小児科を中心とした保健サービスを提供します。お子様がのびのびと成長していくにはまず健康であることが基本となるからです。でもそれだけにとどまらず、私たちは健康を出発点にしてお子様の楽しい暮らしを創るお手伝いがしたいのです。病院や診療所というなんとなくおっかないところではなく、瑞江大橋こども倶楽部とでもいえそうなスペースを創ってゆきたいのです。
そのようなスペースで、お子様のからだのことや心のこと、遊びのこととか勉強のこと、ときには恋愛相談(?)も含めて、お子様の暮らしのすべてにかかわってゆきたい、お子様自身が瑞江大橋こども診療所を暮らしの一部として感じてくれるようにしたい、それが私たちの目指すものなのです。
2. お子様の主張に耳をかたむけます
小児科というのはお子様の健康を守ることを使命としていますが、病気の診断のための検査や治療、予防接種などを受けるかどうかはこども本人ではなくご両親と私たち保健サービス提供者、つまり大人どうしの話し合いで決まってしまいます。こどもの側から見たらこれは理不尽なことではないでしょうか? もちろん、予防注射は痛いからいやだというこどもの主張だけを受け入れていては、病気からからだの健康を守るという予防接種の大切な使命が果たせなくなってしまいますから、大人の判断がどうしても必要なところはやむをえませんが、瑞江大橋こども診療所ではできるかぎり、親御さんと一緒にお子様の主張に耳をかたむけ、お子様と対話し、お子様の決定権を尊重したいと考えています。
3. お子様の遊び心を伸ばすよう心がけます
「ここは病院なんだから静かにしなさい」
お子様と一緒に病院や診療所に行かれた方なら一度は口にした言葉ではないでしょうか。
でも、こどもにとっては今自分のいるすべての場所が遊び場なのです。そしてどんな些細なものでもおもちゃにしてしまう遊びの天才なのです。瑞江大橋こども診療所ではこんなお子様の遊び心がのびのびと発揮できるようなスペースを提供したいと考えています。もちろん、重症で静かな環境が必要なお子様が診療を受けているときには、遊びを控えていただくこともありますが、重い病気やむずかしい病気のお子さんはすぐに専門の病院をご紹介して必要な検査や治療を受けていただきますので、わりと元気なお子様にはのびのびと遊んでいただけるものと思います。
4. 不安をとりのぞくことを診療の基本とします
最近は少なくなりましたが、一昔前までは軽い病気で医者にかかると「こんな軽い病気なのに何で医者に連れてきたんだ」と怒る医者がいました。確かに病気を治すのが医者だと考えれば治療の必要のないお子様は医者にかかる必要がないという理屈になります。でもお子様がいつもと違って具合が悪そうに見えれば親御さんとして心配になるのは当然のことです。
瑞江大橋こども診療所では、どんな小さな心配や不安でも、また逆にどんな大きな心配や不安でも、それをとりのぞいてさしあげることを診療の基本にしています。不安をお持ちになって診療所においでになった方に安心をお持ち帰りいただきたいのです。そのためには、ときにはお話だけでご安心いただけることもあるでしょうし、場合によっては専門の病院をご紹介して受診していただくこともあるかもしれません。どんなときにも私たちはお客様の「ああ安心した」という言葉をお聞きすることを目指して保健サービスの提供に努めます。
5. カルテはお客様ご本人のものです
病院や診療所にはお客様のカルテの内容の秘密を守り、カルテとお客様の個人情報とを安全に保管・保護する義務があります。(個人情報の保護に関してはこちら)そのことから以前はカルテは保健サービス提供者側のものだという考えが主流でした。
最近ではカルテはお客様ご自身のものだという考え方が主流になりつつありますが、瑞江大橋こども診療所ではこの考えをはっきりさせるために、「診察券」という名前をやめて「カルテお預かり券」と呼ぶようにしました。お客様のカルテを私たちがお預かりしているということです。ですからお客様にはいつでもご自分のカルテの内容をご覧いただくことができます。ただし、私たちにはお客様のカルテを安全に保管する義務がありますのでお持ち帰りいただくことはできません。必要な場合には必要な部分のコピーをお持ち帰りいただくことになります。
6. 声をかけ合うコミュニケーションを大切にします
瑞江大橋こども診療所の中にはほとんど案内板がありません。それは瑞江大橋こども診療所が不親切な診療所だからでしょうか? もちろん違います。私たちはどんなことでもお客様から声をかけていただくことを楽しみにしているのです。「トイレはどこ?」「あとどれくらい待つの?」「バスの時刻表ある?」「お宅今晩のおかずなんにする?」「・・・・・」「・・・・・」。
どんなことでも結構です。お気軽に声をかけてください。私たち自身が案内板になり、お客様にお声をかけることを楽しみにしています。