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はしか(麻疹)予防接種の目安

  • 2007年5月16日

ここでお知らせする接種の目安は、実際のはしか(麻疹)にかかったことのない方向けのものです。実際のはしか(麻疹)にかかったことがあれば免疫は一生続きますので予防接種の必要はありませんが、確実でないという方は参考になさってください。

生後6ヶ月未満

お母さんがはしかの免疫を持っていれば胎内で受け取っているはずですから感染の心配はありません。

お母さんから免疫をもらっていない場合でも、まだ自力で免疫を作る能力が未熟ですので予防接種の効果がありません。

生後6ヶ月以上9ヶ月未満

お母さんからもらった免疫が失われてきますが、自力での免疫獲得はまだ未熟で予防接種の効果はあまり期待できません。

生後9ヶ月以上1歳未満

お母さんからもらった免疫が失われてきますが、自力での免疫獲得がかなり可能になりますので自費で予防接種を受けることができます。ただし、免疫ができないこともあり、その場合は感染してしまいます。

予防接種を受けた場合、次に述べるMR1期の予防接種は、今回の麻疹ワクチン接種から1年以上たってしかも2歳にならない期間に受けるのがよいでしょう。MR2期とあわせて麻疹ワクチンを3回接種することになります。

1歳以上2歳未満

MR1期の接種票が届いたらなるべく早く接種を受けましょう。

2歳以上5歳未満(小学校入学が平成21年の5歳児を含む)

麻疹単独あるいはMR1期の接種がすんでいれば感染の恐れはとても少ないと考えてよいでしょう。

未接種の児童は感染の危険があります。自費で、とりあえずは麻疹単独の予防接種を受けることをお勧めします。小学校入学が平成21年の5歳児が今回自費で接種を受けた場合、次に述べるMR2期の予防接種は、今回の麻疹ワクチン接種から1年以上たってしかも平成21年3月31日までに受けるのがよいでしょう。

5歳以上(小学校入学が平成20年の児のみ)小学校入学前

MR2期の接種票が届いたらなるべく早く接種を受けましょう。江戸川区では対象となる児童にはすでに接種票が発送されています。

小学校1年生

入学前にMR2期の接種を受けていれば感染の恐れはほとんどありません。未接種の場合、1歳頃に麻疹の単独接種を受けていれば今回の流行に対しては免疫があると考えてよいでしょう。今までに一度も麻疹の予防接種を受けていない児童はとりあえずは麻疹単独の予防接種を受けることをお勧めします。

小学校2年生から6年生

今までに一度も麻疹の予防接種を受けていない児童は麻疹単独の予防接種を受けることをお勧めします。

1歳頃に麻疹の単独接種を受けている場合でも、これまでに実際のはしかに出会って免疫力のパワーアップ(ブースター効果)が行われなかった児童では高学年になるほど免疫力が消失している恐れがあります。接種後10年たっている場合にはほとんど免疫がないと考えてください。麻疹単独の予防接種を受けることをお勧めします。

中学生以上成人すべて

今までに一度も麻疹の予防接種を受けていない方は麻疹単独の予防接種を受けることをお勧めします。

1歳頃に麻疹の単独接種を受けている場合でも、これまでに実際のはしかに出会って免疫力のパワーアップ(ブースター効果)が行われなかった方は免疫がないと考えてください。麻疹単独の予防接種を受けることをお勧めします。

はしか(麻疹)に対して免疫があるかどうかを血液中の抗体価を調べることで判断することができます。しかし、現在の流行の状況を考えますと、上記に該当する方はまず予防接種をお受けになることをお勧めします。免疫を持っている方が予防接種を受けても、特別副反応が強く出るなどの健康被害はありません。(もちろん通常の副反応の可能性は誰にでもあります)

今からでも間に合いますか?

麻疹ワクチンの接種後、発病阻止に十分な抗体価を獲得するのには約4週間かかります。

ですから、すでに感染してしまった方や接種後4週間未満の方の発病を止めることはできません。しかし、感染を受けてから72時間(3日)以内に予防接種を受ければ発病しても重症化するのを抑えることはできます。

それ以上たってしまうとワクチンの効果は期待できなくなります。

周囲の誰かがはしかにかかったと聞いたら、血液検査をするよりはまず予防接種を受けることではないでしょうか。

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