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新型インフルエンザワクチン(優先順位2の方)

  • 2009年10月13日

10月9日に新型インフルエンザワクチン(以下新ワクチン)の第一陣59万本が出荷されたニュースは皆さんご存知と思います。その日の夜、江戸川区医師会では、新ワクチン接種実施に向けての説明会が開催されました。

最初に、こども診療所はまず間違いなく新ワクチン接種の指定医療機関になる(まだ確定ではありませんが)ということをお知らせしなければ話は進みません。

詳しい内容はおいおいお知らせしますが、というより、決まっていることと決まっていないことがごっちゃになっていてとても一度には説明しきれないのです。そこで今回は、医療従事者(優先順位1)以外ではもっとも優先順位の高い、妊娠されている方と喘息・糖尿病・腎臓病・肝硬変など持病(慢性疾患・基礎疾患)をお持ちの方の接種(優先順位2)について説明いたします。

 

優先的に接種を受けられる方は主治医(かかりつけ医)のところで接種をすることが望ましいということなので、こども診療所では当院におかかりになっている方で優先接種の対象となる方からの予約受付を近々開始いたします。期日は新ワクチン接種の医療機関としての指定が確定したときになります。でもその前にどのような方が優先接種の対象となるかを決めなければなりません。

まず妊娠している方ですが、今回製造されている新ワクチンには、チメロサールという有機水銀由来の保存剤が含まれているものとチメロサールが全く含まれていないものがあります。妊娠中ということを考慮して、妊婦さんにはチメロサールフリー(含まれていない)のワクチンが使用されることになっており、このワクチンは「産科」のない医療機関には供給されません。したがって妊娠中で新ワクチンの接種をご希望になる方は現在かかっている産科にご相談ください。

ということは持病(慢性疾患・基礎疾患)があって優先的に接種を受ける方はお子さんであってもチメロサール入りのワクチンしか使えないということです。このことをまずご了解いただかなくてはなりません。

次に、大人の方で持病をお持ちの方について説明いたします。こども診療所では持病をお持ちの大人の方にお薬を処方したり、時々検査をしたりしていますが、基本的には主治医からの依頼のある方の診療しか行っておりません。従って次に掲げる疾患で優先接種の対象になる方は、主治医からの「証明書」が必要になります。

対象疾患

慢性呼吸器疾患(喘息など)、慢性心疾患(心不全のある方またはその恐れのある方)、慢性腎疾患(透析中の方など)、慢性肝疾患(肝硬変の方など)、神経疾患・神経筋疾患(精神病・ノイローゼなどは含みません)、血液疾患(白血病・再生不良性貧血など)、糖尿病(常に薬物療法が必要な方)、免疫抑制状態(悪性腫瘍・リウマチ・膠原病・ホルモン異常・HIV感染症など)

これらの疾患で治療中の方の中でも、特に緊急を要する方は「最優先」で接種を受けることができます。主治医にご相談ください。なお、主治医の証明書があっても、こども診療所におかかりになったことがない方の接種はできませんのでご了承ください。

最後になりましたが、こども診療所で接種を受ける方の大多数になるであろうお子さんの優先接種の対象となる持病(慢性疾患・基礎疾患)について説明いたします。基礎疾患のために優先接種を行う場合年齢の制限はありません(染色体異常だけは15歳まで)。お子さんの場合でも最優先になる場合がありますが、こども診療所におかかりのお子さんでは最優先の対象となる方はいらっしゃいません。

お子さんの場合、どのような疾患であっても、「小児慢性特定疾患受給者証」あるいは「特定疾患対策事業の対象疾患受給者証」あるいは「難病医療対象特定疾患医療証」をお持ちの方はこども診療所では通常のカゼなどの診療しか行っていないというお子さんでもすべて優先接種の対象となります。主治医の証明書は不要です。

お子さんの場合でも優先接種の対象となる基礎疾患は色々ありますが、こども診療所におかかりになっているお子さんだけが接種の対象となりますので、次に掲げる疾患のみが対象となります。

お子さんの対象疾患

気管支喘息(喘息性気管支炎を含む)で定期的に受診し投薬を受けているお子さん、身体障害者手帳1級または2級をお持ちのお子さん、白血病(寛解中を含む)のお子さん、脳下垂体機能異常・副腎機能異常でホルモン療法を受けているお子さん、甲状腺機能亢進症、先天性胆道閉鎖症の手術を受けられたお子さん

上記の対象疾患であってもさらに細かい条件があり、優先接種の対象とならない場合があります。ご不明の点はメール(reception@mizuechan.net)かファックス(03-5662-7066)でカルテ番号を必ずご記入の上お問い合わせください。電話でのお問い合わせは一切お断り申し上げます。

優先接種対象の方への接種は、最優先の方より多少遅れますがいつから接種可能になるのかは未定です。また、こども診療所での予約はワクチン数把握のための基礎調査的なもので、接種を確約するものではないことをご了承ください。

また実際に接種が始まった場合、厚生労働省からの指導により、新ワクチンのみを接種する時間枠を設けることになりますので、現在のところ毎週火曜日の午後1時から午後2時30分までを新ワクチンの接種時間枠とする予定です。それ以外の時間帯の接種は行いませんので併せてご了承ください。

なお、1歳以上小学校3年生までのお子さんはすべて優先接種の対象となっていますが、優先順位(優先順位3)の関係で、基礎疾患をお持ちのお子さんより約1か月遅れで接種が始まる予定です。いつからこども診療所での予約受付を開始するかは未定です。

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