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Hibワクチンのすべて

  • 2009年5月17日

Hibワクチンの安全性

Hibワクチンの製造過程でおこる諸問題についての安全性は、第1回にすでにお話ししました。製造会社を信じるしかありませんね。

今回は接種した場合の副反応についてお話しします。資料は以前にも利用したHibワクチンの医療関係者向けの添付文書です。

副反応調査は日本で行われました。調査対象となったのは122名(たったの?)です。Hibワクチンは複数回接種しますから、人数は122名ですが、接種回数は482回でした。

482回の接種に対して、接種してから7日後までに副反応が発現したのは294回、61.0%でした。大雑把に言って、接種した人の3人に2人は副 反応が発現したということになりますが、実際の発現率はもっと低いだろうと思います。というのは、同じ人が最高4回接種しているわけですから、1回目に副 反応が発現した人は2回目、3回目、4回目にも発現しやすくなり、副反応の集積性ができてしまうからです。これに1回目は何ともなかったけれど2回目以降 に副反応が発現した人などを加えていくと、全体の副反応発現率はどうしても高くなってしまうのです。やはり122名しか対象にしていないというところに問 題があると言うべきでしょう。

それはそれとして、副反応にはどんなものがあったかを見てみましょう。482回の接種のうち、注射をした部位が赤くなったというものが213回、注 射をした部位が腫れたというものが90回、注射をした部位にしこりができたというものが86回、不機嫌になったというものが71回などだったそうです。こ の資料で見る限り発熱などの副反応は少なく、ほとんどが注射をした部位の反応のようです。

このような局所の反応は、DPT三種混合ワクチンの接種時に時々見られますが、Hibワクチンほど頻度は高くありません。それにDPTワクチンには ワクチンの効果発現のために不可欠なものとしてアルミニウム塩が加えられています。これが発赤・腫脹・しこりの原因になっているということがわかっている わけですから、このようなものが含まれていないHibワクチンでの局所反応は相当強いと考えるべきでしょう。

しかし、これらの副反応はずっと続くわけではなく時間とともに消えていきますから、局所の反応が強いから危険なワクチンだということは言えません。現時点ではそういうワクチンなんだと認めるしかありませんが、今後改良されていく可能性はあると思います。

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