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肺炎球菌ワクチンのすべて

  • 2010年9月18日

標準的な接種時期

さていよいよ、いざ接種を受けようと決断したらどうするかという話に移っていきます。接種を受けるかどうかを決めるのは、何度も申し上げますが、保護者の方ご自身です。

まずは標準的な接種時期の話をして、そのあとでほかの予防接種を受けるときの時期の兼ね合いについてお話ししようと思います。

標準的な接種時期としては生後2か月から6か月までに開始することを想定しています。この時期に「27日間以上の間隔をあけて」3回接種します。

この「27日間以上の間隔をあけて」というのが曖昧で、「1か月」と説明している医療機関もあります。こども診療所でも「1か月」という言葉を使っていますが、1か月=4週から6週とご説明しています。

では、間隔がものすごくあいてしまったらどうなのかということについては書いてありませんが、「3回目までの接種は1歳未満に行う」と書いてありますから、かなり融通は利くのだろうと思います。

各回の間隔は27日以上の間隔をあけて、初回免疫の3回目が1歳にならないうちに終了するようにしてください。

追加免疫(4回目)は3回目の接種から60日間以上の間隔をあけて、12〜15月齢(1歳0か月から1歳3か月の間)で1回接種となります。これで接種完了です。

では、初回接種が生後7か月以降になったらどうするかといいますと、生後7か月以降に接種をスタートする場合は3段階に分かれていて、初回接種が7〜11か月の場合と、12〜23か月の場合と、24か月以上の場合とでそれぞれスケジュールが異なります。

*7〜11か月:初回免疫は27日間以上の間隔をあけて2回接種/追加免疫は2回目の接種後60日間以上の間隔をあけて12か月齢後(1歳過ぎてか ら)に1回接種。追加免疫はうしろにどれだけ遅れてもいいかは書いてありませんが、接種可能な時期になったらなるべく早く接種してくださいということなん でしょうね。

*12か月齢以上24か月齢未満(1歳以上2歳未満):60日間以上の間隔をあけて2回接種して終了。こちらも2回目はうしろにどれだけ遅れてもいいかは書いてありませんが、接種可能な時期になったらなるべく早く接種してくださいということだと考えてください。

*24か月齢以上9歳以下(2歳から9歳まで):1回接種のみ。

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